銀座のクラブで働く 兼業アラサーホステスブログ

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【ホステスの読書日記】ファシズムの正体:佐藤優

昨年に引き続き、佐藤先生ブーム継続中。新刊見つけるたびに、立ち読みもせずにノールックでお買い上げ。

そろそろ数十万円単位で貢いでるんじゃなかろうか。笑

ファシズムの正体 (インターナショナル新書)

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最近の佐藤先生の本は、講義の書き起こしみたいなのが続いてたけど、今回のは講義の書き起こしに大幅改訂入れたらしく、すごい読みやすい。

講義の書き起こしはテンポが良くて面白いけど、話がちょっと横道に逸れたりすると、何の話だったか混乱するから読むのに時間かかるし、難しいのよね。書き起こし本読むたびに、話し言葉と書き言葉って想像以上に全然違うって思う。

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講義と違って本は移動中とかに休み休み読むからなおさらね。。汗(理解力の問題ではというツッコミは受け付けません。)

今回くらいのバランスだとサクサク読めるし、とっつきやすいしとてもいい感じ。

さてさて、今回のテーマのファシズム。

本文中で佐藤先生も指摘してたけど、ムッソリーニ=チャップリンなイメージが頭の中に出来てしまって、ナチズムの親戚?何言ってるか意味わからん人たちがふざけてるんでしょ??ってくらいにしか思ってなかった。汗

 

著者買いしてると、普段なら絶対手を出さないようなテーマの話にも触れられるのがいいよね。

 

そして、読み進めてみたら、ファシズムってすごく人間的というか複雑で不思議なロジックでびっくりした。

個人の創造力が大切!意欲的な人を尊重する!障害のある人を健常者が助けるのは当たり前!一人ひとりの生き方が集まって歴史を作る!なんてなんかとても表面的には素晴らしく見えて、理路整然としているのに、最終的な結論となると、個人は国家の一部として徹底的に国家に尽くすべき!国家の大義に殉教した人は国家の歴史の中で永遠に生きる!国家が何より大事!みたいなとんでも思想にたどり着くっていうマジックでもみているような展開で、不用意に近づいたらあっさり洗脳されちゃいそうだわって思う。

というか、当時ムッソリーニを熱烈に支持したイタリア人の気持ちがなんか分かる気さえする…。汗

 

最近、トランプたんの爆弾発言だとか、北朝鮮の存在感アップだとか、それこそ戦争でも起こりそうな不穏な気配が続いてるから、そういうのをたくらむ人たちのロジックに巻き込まれないように予防接種的に役立ちそうな一冊。なかなかオススメです。