貴様いつまで女子でいるつもりだ問題|ホステスの読書日記
この間からの転職活動の一巻で、某キャリアカウンセラーとの面談に行った帰り道、あんまりにも出口が見えないから現実逃避したくなって丸ビルのふたば書店へ。
実はその日初めて行ったけど、平日のふたば書店、人も少ないし、本のチョイスも絶妙でなかなか穴場感あって結構オススメ。
で、うろうろしてたら、ふとジェーン・スー氏の「貴様いつまで女子でいるつもりだ問題」と目があう。
我ながらだいぶ今更感あるとは思うけど、どうしても読みたくなってお持ち帰り。
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独身アラフォーのお姉さまが自虐ネタを交えながらこれまでどう生きてきたか、これからどうしようかなんていうのを短編コラムで語っているんだけど、なんかもう自分のことなんじゃないかって色々思い当たる節がありすぎて、読んでてなんか恥ずかしくなってくる。
私、あと10年したらジェーン姉様とおんなじような人生歩んでそう・・・。
しかし、やっぱりそこは人生の大先輩というか、天賦の才というか、とっても笑えて実用的な教訓も多い。男子相手には正論でグサグサ攻撃してはならないとか、油断していると30代はあっという間に過ぎてってしまうとか。笑
なかでも印象に残ったのが、「とあるゲームの攻略法」というコラム。
ゲームっていうのは、社会に出て働くってことなんだけど、転職活動中ってこともあって、会社とかメンバーに対する不満がそれまでと全然違う角度で見えてきて、なんかものすごく肩の力が抜けた。
強調されていたのが、「お仕事ゲーム」はプレーヤーの立場(男か女か、ゲームから降りれるのかどうかとか、仕事が好きかどうか)によってゴールが全く違うから、「どちらが正しいかの話ばかりしていても、一銭にもならない」と。
なんかそう言われてみたら、この数年間、自分が正しいってことにこだわり過ぎて、何かにつけて大声あげ過ぎたかなぁと思う・・
このコラムを読むまで、大黒柱だとか独身だとかで働きたくなくてもゲームを降りることができない人たちにとっては「とりあえず仕事を続ける」のがゴールだから、お互い適度にかばい合ってダラダラするんだっていう発想がなかったのね。お仕事は自己実現の場で、いかに自分の能力があるか、それをお給料という形で還元してもらえるかを試す場所だと思ってた。
でも、実際そうじゃないし、ぬくぬくぬるま湯を楽しんでいるところにうるさい小娘が正論かかげて入ってきたらそりゃ嫌われるよねって、すごく納得。
会社経営者から見たらそんなぬるま湯なんて許すべからずだろうけど、やっぱり人間はそういうゆるい人とも絶妙に絡み合ってうまいことバランス取っているし、それがかえって仕事がうまくいく秘訣なのかもなぁと思う。
この本、もっと早く読んでればよかった・・!
問題なのは、私が今回この本を読んで心を入れ変えたところで、これまでギャンギャン言っていたのが帳消しになることはないというのと、ぬるま湯体質の会社がいつまでも続いていけるほど世の中甘くないってこと。
・・・考えれば考えるほど、ゲーム降りたくなっちゃうわ。苦笑