【ホステスのお仕事日記】社長の会社、売上0円だって!
今日は珍しく、お医者さんが来店。
お医者さんといってもいわゆる開業医ではなくて、製薬会社を経営している社長さんだとか。
お医者さんの資格を得るための勉強だけでハードル高いのに、さらに自分で会社を作って社長をやるというのだから、エリート中のエリートって感じよね。
実際、育ちの良さがにじみ出ている感じで、グラスを持ち上げたり、荷物を置いたりというなんでもない所作が丁寧で美しい。そして何より私たちホステスへの対応がいちいち優しい。下心というよりも、一人の人間として見てくれているって感じ。間違いなく銀座でモテるタイプです。笑
で、まぁ素敵なお客様のテーブルに同席させてもらえるのはいつだって楽しいのだけど、びっくりしたのはその社長の会社、売上1円もないんだって・・!
それも今年たまたまではなくて、ずっと。
研究開発をして論文を何本も発表して自分の名声を高めておいて、現金が必要なときは株を発行して調達する方式らしい。
「さすがにそろそろ研究した結果が貯まってきたから、どこかの大手のメーカーに特許を売ったり貸したりして、売上立てようと思うけどね」なんて笑っていたけど、売上なしで何年も会社が回って銀座にも遊びに来るお金がちゃんと捻出できているっていうことに、現代の金融システムの凄さと、社長の頭脳の優秀さを感じまくったのでした。