銀座のクラブで働く 兼業アラサーホステスブログ

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世界史が意味不明なのは私の頭が悪いせいじゃなかった?!|ホステスの読書日記

歴史を勉強しろと世の中の知識人たちは言うけれども・・・

ホステスをしていて立派な経営者たちによく言われるのが「歴史を知ればニュースがわかるよ」「歴史は繰り返すから世界史だけはちゃんと勉強するんだよ」とか「賢者は歴史に学んで、愚者は経験から学ぶ」とかいうこと。

 

そういうのを聞くたびに「確かにそうだよな〜」と納得して、世界史とか現代史の本を買っては読み始めるんだけどさ、どれもこれも途中からどうしても頭に入ってこなくなって挫折しちゃうのよね。。

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そういう壁にぶつかるたび、ゆとり世代の日本史履修漏れ組としては、もう素養がないのかなとか、履修漏れの年に当たっちゃったのが悪かったんじゃないかなんて適当な理由をつけて読むのをやめてしまってたのだけど、今回「どの教科書にも書かれていない日本人のための世界史」を読んで、ものすご〜く特大のウロコが目からポロリした。笑

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まぁ、そもそも世界史の中に日本のことが全く含まれないのもどうかと思う。日本は世界の枠の外に放置ですか?って感じよね。。( ´Д`)y━・~~

 

世界史が意味不明なのはそもそも世界史の成立に原因があった

著者によるとどんな本を読もうとも世界史がわかりにくいのは当然で、第二次世界大戦前には60数カ国しかなかった独立国が、世界大戦の終了〜ソ連崩壊の前後にかけて200か国近くまで増えて、それに伴ってどこの国も自分たちの結束を高めるために都合のいい歴史のストーリーを話すようになったから、どんなに真面目に「歴史」として各国が主張しているストーリーを読み込もうともそもそも辻褄が合わないということ。

しかも、かろうじてそれらを繋ぎ合わせたいわゆる「世界史」も、日本で主流になっているものは世界戦後にGHQの指示で、無理やり西洋史と東洋史を合体させて作られているから、価値観もチグハグなら横のつながりもなく、無味乾燥になってしまっているんだとか。

 

世界史をさらに複雑にさせる世界観の違いとは 

そんなチグハグな世界史を読み解くうえで一番ややこしいのが歴史観の違い。

 

西洋史は「世界は変化するのもでその変化の変遷を記録するのが歴史」なのに対して、東洋史は「世の中は常に変わらない(天という不変の力を持った存在があり、その天から任命されることで皇帝は治世権をもつ。皇帝が変わるということは、何かしら天命に背いたということ。だから、東洋史では皇帝がどのようにして天命を受けたか、どのようにしてそれを失ったかを中心に記述する)」という視点に立って歴史を捉えるまるで真逆の世界観。

戦前までは西洋史と東洋史は別の学問として分けられていたから、そこまで大きな問題になることはなかったらしいんだけど、現代では水と油のような世界観のものをとりあえず合体させて、とりあえず年表をざっとなぞるだけになってしまってますます私たちの歴史嫌いが加速するという仕組み。

 

あとは、自分が高校生だった頃のことを思い出すと、受験に出るのが中世〜世界大戦くらいまでがボリュームゾーンだからその辺りは必死になって年号覚えたり、地図書いてみたり色々と試みるんだけど、世界大戦以降は入試にも出ないし、そもそもその辺りを授業でやるころには大学が決まって学校にあんまり行かなくなっちゃうからちゃんと勉強した覚えもあんまりないんだよね。

大人になってから本を読むにしても、半分読むか読まないかで挫折するから、現代パートまでたどり着かない。苦笑

 

世界史をスムーズに理解する鍵はモンゴル帝国にあり

著者いわく、歴史資料には偏りもあるし、現代で力を握っている国の主張が通りやすいのは仕方ないとしたうえで、この西洋史と東洋史をスムーズにつなぎ合わせて歴史を理解するためには、現在の「世界史」でほとんど語られることのないモンゴル帝国の歴史を勉強することが役に立つのだそう。

モンゴル帝国は西洋・東洋ともに大きな影響力を持っていたにも関わらず、現代では「先進国」の仲間入りができなかったことと、あまり記録を残すことを好まない民族だったために、いわゆる「世界史」から葬り去られてしまったらしい。

 

確かに、チンギスハンとかフビライハンとか世界最大帝国を築いたとか、以前にハマってた「ローマ人の物語」でのローマ帝国の崩壊の原因になったとかすごい国だったっぽいのはなんとなく認識しているけど、それ以外の記述をあまり見かけたことがない。

 

私でも世界史が好きになれそう・・・

前書きからこんな感じで、私でも世界史が無味乾燥な「記録」としてではなく、先祖たちの「ストーリー」として楽しめるのでは?という期待感がたっぷり。

 

堅い話の合間に挟まれる歴史小ネタもめちゃくちゃ面白くて、銀座のクラブでの歴史トークに今すぐ使えそうなものばかりで、歴史書なのに読むのが楽しい!

もともと世界史にはかなり苦手意識もあったし、何もかもすっかり抜け落ちてしまってほぼ無知状態からスタートだから、何度か読み込んで世界史マスターを目指そうと思います。笑

 

世界史が苦手な人にこそオススメしたい名著です✨

 

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