銀座のクラブで働く 兼業アラサーホステスブログ

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【ホステスの読書日記】帳簿の世界史

帳簿の世界史 (文春文庫 S 22-1)

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最近株を始めたからか、金融に興味を持ち始めて購入。

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「帳簿」と「世界史」なんて堅っ苦しい単語が並んでいるけど、実際そこらへんの歴史書より全然読みやすい。なにせ、前書きからして面白い。

会計の力を政治に活かして権力拡大したルイ何世(←覚えろよってツッコミは聞きません)だかが、赤字になった帳簿を見るのが嫌になって帳簿をほっぽり出して、死ぬ時には膨大な負債を抱えてたなんて、なんとも人間臭くていいじゃないのよ。笑

 

最初から最後までそんな感じで、今まで何度聞いても頭に入って来なかった歴史もすんなり入ってくる。ストーリーがあるからか、興味あるテーマが切り口だからか分かんないけど、これは結構意外。

 

しかし、どんな時代も能力やスキルのある人は少なかったんだなと思う。

 

教科書とかで「なんとか革命」とか「改革派」とか書かれていると、ヨーロッパはなんてシステマチックで優秀な人種だったんだと思ってたけど、数字の側面から見るとみんなザルで、不正会計だとか騙し合いばっかりだったとか・・・最近の日本の統計局の数字不正がかわいいものに思えてくる。笑

 

まずでも、歴史上の出来事やら他人の失敗より、自分の数字管理のザル具合をどうにかしないと。。

株の利益計算だとか、妥当な価格の試算だとか、本当にちんぷんかんぷんすぎてやばい。汗

 

2019.1.30追記

今ちょうど読み終わったけど、終盤の章は現代まで続いててめちゃくちゃ良かった。

なんでリーマンショックは起こったのか、それでもまだ不正会計は後を絶たないのか、国の債務は増える一方なのか、日頃からよく分からないけど、そんなものなのかなぁなんて見て見ぬふりしてきたテーマがスッキリ!

読み物としてはもちろん、経済の勉強にもとてもオススメです。