【ホステスの読書日記】オデュッセイア
美術館巡りとか、映画鑑賞の楽しみの奥行きを広げたい*1と思っているうちに、ついにたどり着きました。
ホメロスのオデュッセイア。
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名作中の名作。
まだほんの数ページしか読んでないんだけど、やっぱりすごい。
なんかもう色々と別格すぎて圧倒されてる。
古代ギリシア時代に書かれて、日本版の初版が出たのが1994年だから、とっくに陳腐化しててもおかしくないのに、ページを進むごとに鮮やかさを取り戻していく感じ。
なんていうか、イタリアで飲んだ40年もののワインが、グラスについで待っているうちに空気に触れて、枯れかけの茶色からルビーレッドにみるみる間に色が変わっていった時のことをを思い出す。
一文一文は言葉遣いが堅っ苦しくて、今はそんな言い回ししないでしょ!って思うようなオールドスタイルなのだけど、1ブロック通して読むと全然気にならないというか、現代文で書かれた小説みたいにすっと入ってくる。
これが名作のなせるわざなのか、それとももしかして本当に古代の神様たちが綴ったものなのかなんて思えてくるほど。
ちょっと長くて時間かかりそうだけど、これは頑張って読破しようと思うのでした。
*1:海外の絵とか映画は、聖書とか神話とかの古典文学を下敷きにしている作品が多いので、そういう作品を多少知ってると、言葉が分からないまま海外の美術館に特攻しても結構楽しめたりする。シェイクスピアのハムレットのオリーフィアとかね。オフィーリア - Wikipedia