銀座のクラブで働く 兼業アラサーホステスブログ

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【ホステスの読書日記】簡単すぎる名画鑑賞術

ずいぶん前に買ってすっかり眠っていたけど、ゴールデンウィークのイタリア旅行でウフィツィ美術館に行って美術鑑賞欲に火がつき始めたのでようやく読み始める。

 

簡単すぎる名画鑑賞術 (ちくま文庫)

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冒頭のカラー特集(美術史ダイジェスト)からして面白い。なぜこんな本をうっかり寝かしてしまったのか。

 

第1章は、ダヴィンチのモナリザ。いきなり心を掴まれるテーマ!

 

というのも、私もルーブル美術館で実物を見たことがあるんだけど、他の作品はたくさんの作品が一堂に並べられていて、手が届きそうなほど近かったのが、モナリザだけは単独で特別室が設けられていて絵の前には厳重な柵までしてあるのね。

 

で、ようやく人混みを抜けてモナリザと対面!すると想像してたのより全然小さいし、それまでにいろんなコピーを見ているせいか感動も全くない。

 

私、こんな傑作に感動しないなんて美的センスないのかしら・・なんて密かに絶望してたのでした。苦笑

ところが著者によるとそれは一般的な反応だと言う。

 

というのも、ダヴィンチの時代がちょうど油絵の具が発明された時期で、ダヴィンチのこのモナリザはこの画面上に「油絵の具の可能性を全て試しつくした」ことに名画としての価値があるんだそうな。確かに、解説を読んだ後に改めてモナリザを眺めてみると、空気遠近法やら筆の跡を一切感じさせない究極の重ね塗りとか、恐ろしいほどの努力の跡を感じて納得。

 

とはいえ、ダヴィンチの素晴らしさが分かったところで、好きになるわけではないのは人間だから仕方ない。ウフィツィ美術館でもダヴィンチの受胎告知とボッティチェリの受胎告知を同日に見るありがたい機会に恵まれたのだけど、感覚的には圧倒的にボッティチェリの方が迫力というか息遣いというかを感じて素敵だと思ったのよね。ダヴィンチの受胎告知はなんか設計図通りに書かれた感じで温かみを感じなかったというか。。

 

だいぶ話は逸れたけど、簡単すぎる名画鑑賞術は、序盤からラストまで読んでいて全く飽きずに楽しくて美術鑑賞が好きになるようなストーリーがてんこ盛りで本当に楽しかった。機会があれば同じ著者の別の本も読んでみようかなって感じ。かなりオススメです☆

 

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そして、最後の方まで読んでみて、途中から昔読んだわと密かに赤面したのは公然の秘密です。教養の「き」の字も感じないオチだわ。笑