【ホステスの読書日記】女神 三島由紀夫
疲れているときは、三島由紀夫に限る。
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短くて力強い文に、美しい風景描写、思わずニヤリとするジョーク。私が生まれる10年以上も前に書かれたというのに1ミリも色あせないみずみずしさ。
本当の天才ってこういう文章を書ける人のことを言うんだなぁって思う。
それと同時に、自分の凡人さ具合を痛感して、私まだまだ頑張らないとなぁって気持ちになる。
それにしても、伝説とか哲学なんてタイトルの短編は、2ページもない超短編で星新一とかなんとかも真っ青になりそうなショートショートだけど、最後はニヤリとしてしまったり、ドキドキしてしまったり、思いもよらないタイミングで、思いもよらないほど大きく感情を動かされて、やっぱりすごい人だなぁって思う。月並みだけど。
そして、天才と精神異常が本当に紙一重だとも。
いや、でも彼のクーデターが実現してたら、それはそれで今頃英雄になってたかもしれないし、何が正解かは分からないか。笑