【ホステスの旅行日記】ミラノのディナー
ミラノはハッピーアワーがとても人気。
日本のハッピーアワーではお酒を少し安くしているけど、ミラノのハッピーアワーはドリンクを一杯頼むとビュッフェが付いてくるという仕組みです。
いろんなお店の前をうろうろ眺めてみて、はじめのうちは仕組みが分かってなかったから、オファーの黒板を見て、言うほどお酒安くないじゃん!なんて思ったけど、そもそもの前提が違ったという。。
ビュッフェのお料理は種類も多いし、味もおいしいしかなり嬉しい予想外だったのでした。
しかし、ハッピーアワーをやっている通りではハッピーアワーのお店はどこも満席なのに、リストランテはどこもかしこも空席だらけで、近未来の日本の飲食業界もこんな感じになるのかなぁなんて想像するだけで恐ろしい。
「プロ」のお給料が高くなるあまり、専門店の間口が狭くなってしまって、思いもよらない業態に顧客を根こそぎ刈り取られていく的な。
金銭的な改革とはまた違うけど、滅びゆく過程にあったヴェネツィアでは、一般的な貴婦人や修道女たちが仮面舞踏会に参加してたくさんの男性を誘惑したから、いわゆる「プロ」のホステスたちはどんどんいなくなってしまったんだそう。
その話を聞いたときはガールズバーだとか、パパ活だとかなんか今の日本に重なるなぁなんて漠然と思っていたけど、ミラノの夜を見て、なんだかそういうの、他人事じゃないなぁって空恐ろしい感じを覚えたのでした・・・