【ホステスのお仕事日記】銀座の閑散期
3月は新しいことを始めたいって気分になりやすいからか、銀座のホステスデビューをする女の子が激増する。
春はおしゃれもしたくなるし、セールの季節でもあるし、何かとお金入用だもんね。
私の登録している事務所も例外ではなく、出勤するたびに初めて見るお顔の女の子が増えている。
そして、ちょっと意外な感じもするけども、銀座の3月は地味に閑散期でお仕事が少ない(世間一般的にはニッパチが閑散期なんて言うけど、こと銀座の飲み屋街では2月は意外と忙しくて、3月の方が断然ヒマ。8月のお盆前後は確かにしんどいから世の中の動きと割とおんなじだけども)。お店からの依頼も少なめだし、いざ派遣されても待機ばっかりで終わることもしばしば。
世間一般には3月決算の会社が多いし、そうじゃなくても新年度からの人事考課だとかなんだとかに社長さんたちは忙しくて、飲み歩くどころじゃないのかもしれない。
今日もまさにそんな感じで完全に供給過多状態で、ひたすら事務所待機。
9時過ぎても派遣先のお店が決まらなくて、これはもう強制解散か?とドキドキし始めたところでようやくお仕事の依頼をいただく。強制解散になったらこの間から行けずじまいの銀座の相席屋をリベンジしようと内心思い始めてたから、ありがたい半分、調子崩れた感じもありつつ派遣先へ。
今日の依頼先は、ややスナックとかキャバクラ寄りのカジュアルなお店。席数は20隻くらいでまずまずの規模。
そこも例にもれず週の前半は不調だったみたいで、月・火・水とほぼノーゲスが3連続して、木曜になってようやく客足が戻ってきたというか、お姉さんがたが本気になって営業したというかで、私がお店に着いた時にはすごい繁盛っぷり。30分に1組くらいのペースでお客さんが入って、ものすごくにぎやか。
不景気だなんだって言ったって、儲かっているお店はあるし、何をするにしてもやり方次第なんだろうなと思った夜なのでした。