ホステスデビュー前に絶対にマスターすべきお酒作りとは?|ホステスのお仕事
銀座の高級クラブでは水割りが主流
銀座の高級クラブでは、お客さんは大抵ボトルキープをしてあるウイスキーか焼酎の水割りを飲みます。
お店にもよるけど、どちらかというとウイスキー率の方が高いかな。お酒にこだわりがあったり、取引先の接待とかによくお店を使う方だと焼酎もウイスキーもどっちもボトルキープしている人も見かけます。
お客様の飲み方は全て暗記
最近はハイボールブームなので、ソーダ割りにされる方もやや増えてきたように感じます。たまに、この人は水割りだけど、お連れ様はソーダ割りとか、ややこしいテーブルもあります。
お店ではメモを取るのは厳禁だし、テーブルを変わってしばらくして戻ってきた時はどれが誰だかよく分からなくなって苦労することもしばしば。
お店のお姉さんだったら、何度も会っているお客さんだから名前と顔と好みがきちんと一致するだろうけど、私たち派遣ホステスにとってはいつだって初めてのお客さんだし、テーブルをぐるぐる回ったら多い時は1日に20人近くのお客さんとおしゃべりするから、名前を覚えるので精一杯。
つくりたては泡で区別つくけど、時間経つと見た目でまったく違いが分からないしね。苦笑
途中から着いたソーダ割のお席で、テーブルの上にたまたまソーダがなくて間違えてしまった時なんかは、「もうやめてー!」って心底思う。爆
ちょっとでも怪しいな、どっちだっけな?と思ったらまずは同じテーブルのお姉さんに目配せして確認するか、それでも無理なら諦めてご本人に「ソーダですよね?」「水割りでしたよね?」などと聞きましょう。間違っても適当なものを注がないように。
美味しい水割りの作り方とは
ちょっと話がそれましたが、水割りの作り方はいたって簡単。銀座のクラブだからと言って何か特別なレシピがあるわけではありません。ただ、自宅で飲む時みたいにいきなり氷とウイスキーと水をドバドバ注いだら失格です。品良く、さすがは高級クラブと思ってもらえるように丁寧にお酒を作りましょう。
まずはグラスになみなみと氷を入れて、マドラーでグラスが冷えるまでくるくると回します(※お店によってはここで氷が溶けた水を捨てる)。
次にグラスの底から2~3センチくらいまでウイスキーを入れて、数回マドラーでくるくるかき回します。ウイスキーを注ぐ時は必ずラベルが上に来るようにするのがマナーなので、気をつけてくださいね。
最後に水またはソーダをゆっくりと注いで、再度マドラーでくるくるして完成です。
ソーダ割りの時もウイスキーとソーダの比率は同じですが、最後にステアする時に1〜2回程度に留めておき、炭酸が抜けないように気をつけましょう。また、お店のルールにもよりますが、あまりにもグラスのふちスレスレまで注ぐとみっともないので、グラスに対して8割くらいの量で止めるようにしてくださいね。
お酒を作ったら終わり、ではありません。
お酒を作ってあげた後も、お客様が気持ちよくお酒を飲めるようにお手伝いしてあげるのがホステスの大切なお仕事です。
グラスに水滴がついてきたらハンカチでこまめに拭いてあげることと、グラスが半分くらい空いたらすぐにお酒とお水を足して、絶対にお客様のグラスを空にしないように気をつけましょう。
また、もしボトルが空になって新しいお酒をいただいたら、封を切った一番はじめのお酒は主賓の方のグラスに注ぐのも忘れずに。間違っても封切りのお酒を自分のグラスに注がないようにしてください。
色々と細かいルールがあって慣れるまでは大変ですが、お酒作りに必死になるあまり、お客様から話しかけられても気がつかないなんてことにならないようにしましょうね。
まずは何よりも愛嬌が大切ですよ。笑