夜のお仕事と日払い
歌舞伎町のキャバクラだろうと、銀座の高級クラブだろうと、池袋のガールズバーだろうと、バイトや派遣で水商売のお仕事をするなら大抵のお店が日払い。
お店の時給にもよるだろうけど、5,000円くらいをその場で払ってくれて、残りの金額は翌月に精算ってところが多いような気がする。全額日払い・完全自由出勤にしちゃうと次から来なくなっちゃう子も多いだろうしね。笑
この日払い制度、バイトを始めたてのうちは思わぬ臨時収入としてか~なりありがたい存在なのだけど、実はかなりのクセモノだと思う。
というのも、お水のバイトを始めて大体1か月も経つと初めての頃のありがたみも薄れてくるし、お店に行けばもらえるものとしてなんとなく刷り込みもできてくるので、日払いをアテにしたちょっとした無駄遣いが増えてくるのよね。
1,000円ランチ・アクセサリー類の衝動買い・ラインのスタンプ・新商品のお菓子・スタバの期間限定ドリンクなどなど。一つ一つは確かに数百円から千円程度で大したことはないのだけど、積みあがるとあっという間に日払いでもらった分くらいの額になるし、そのうちちょっとした自分へのご褒美が習慣化してきて、むしろバイトを始めたころよりもマイナスになっている女の子も多い気がする。
私が登録している派遣ホステスの事務所でも、出勤時のお姉さまたちの手にはコーヒーショップのテイクアウトカップが握られているし、毎月ジェルネイルの付け替えに、アクセサリーやドレスの新調と生活もかなり華やか。もちろん売り上げのお姉さんやお店に直接雇われているヘルプさんはある程度の見た目への投資がないと食べていけないだろうけど、、派遣の女の子たちが見た目への投資不足でごはんが食べられなくなるということはまずありえない。
でも、実際自分がやってみるとちょっとした贅沢とかおいしいごはんってかなり気分あがるのよね。で、抜け出せなくなる。
なんかちょっとぐだぐだになっちゃったけど、何が言いたいかというと。
業種やエリアは何であれ、日払いでお給料をもらえるアルバイトをするのであれば、憧れのハイブランドのジュエリーを手に入れるでも、忘れられないような絶品のレストランに行くでも何でもいいけど、目標をしっかりと持って目先の誘惑に惑わされないようにしてほしいということ。
私自身、大学時代に銀座のホステスをしていたときには特に深いことも考えず、お水の世界へのあこがれだとかちょっとしたお小遣い稼ぎのつもりでいたから、「昨日頑張ったからちょっといいよね?」なんていうのが積もり積もって、お店をやめたときには本当に何も残らなかった。思い出に残るほどのおいしいものを食べた覚えもなければ、一生もののジュエリーを手に入れたとかそういうのは一切なし。残ったのは金遣いの荒さくらい。
でも、今改めてホステスに復帰して、稼いだお金で旅行に行こうって目標を立ててからはもらったお給料は全部ちゃんと取ってあるし、使い道を決めてあげれば意外とちゃんと貯まるんだぁってことにびっくりしている。これからナイトワークを始める女の子たちには、せっかく自分の貴重な時間を使うんだから、忘れられない素敵な思い出を手に入れてほしいと思う。